ジャクエツが目指すもの
未来は、あそびの中に。
もし、世の中からあそびがなくなってしまったら、どんな世界になるでしょう。
ヒトは、生まれてから成長する過程で家族や集団の中に入る段階で、「あそび」を通じて多くのことを学んでいきます。最近の脳科学研究では、他者の心を理解する共感力につながる「ミラーニューロンシステム」という神経系の作用で、あそびながら身体を動かすことで脳内に共感力のネットワークをつくり、他者理解の能力が発達することが分かっています。つまり、ヒトが今のような社会をつくることができたのは、長い進化の過程で「あそび」を強化することで共感力が育まれ、互いの知識や経験を共有できるようになり、社会性を身につけた高度な集団として繋がることができたためです。
私たちは、大きな災害や、新型ウイルスなどにより、子どもたちだけでなく大人も、人と人とを繋げることができるあそび環境が奪われてしまう経験をしてきました。また、こうした非常時に限らず、近年は日常的にさまざまな現代社会課題とあそびの喪失との連鎖が起きています。 一方、すでに社会はAI人工知能革命とも呼ばれる新たな時代へと足を踏み入れました。これからますます進行する我が国の人口減少と少子高齢化の逆風のなかで、未来を拓いていかなくてなりません。高い共感力をもち、さまざまな分断や障壁を乗り越えて、豊かな地域をつくっていく。未来を拓く子どもたちがそうした力を育めるように、それには地域社会を支える多様な人たちが集い繋がっていく場所が大切です。地域社会のそれぞれの人に居場所と舞台をつくるために、あそびの基盤を整えていくことが、自社の使命と考えております。
すべての人たちに、より良いあそびを。
ジャクエツは、あそびを通じて人々が自己表現でき、コミュニティーとのつながりを深め、地域社会が活性化するような場所を創造するために、「あそびの環境をデザインする」ことで、今すぐ実現する価値だけでなく、地域を支える人々の成長と共に拡大する価値、未来に花開く価値、即ち、未来価値を創造する会社を目指してまいります。より良い社会をつくる近道になると信じて。
遊ぶものは神である 神のみが遊ぶことができた。
遊は絶対の自由とゆたかな創造の世界である。
(白川静著『文字逍遙』の巻頭「遊字論」より)
あそびによる未来価値創造ループ
私たちの使命は、「あそびの環境をデザインすることで、未来価値を創造する。」です。
あそびについて現場の声をきき、製造して、届ける。
あそびを研究し、実証し、社会の課題を解決する。
あそびの環境をつくるメーカー/デザイン会社としての取り組みと、遊びの可能性を探求する研究所としての取り組み、2つのループを相互に作用させながら、より良い未来を創造します。