Profile photo by Shoji Onuma皆川 明 / デザイナー23 制服は、子どもたちにとって初めての社会的コミュニケーションの場である園での、喜びや幸福感の体験を制服に表現していくというコンセプトでデザインしました。家族や園で嬉しいことや楽しいことがあった時、又は何かを達成した時に、その想い出と共に円の中に隠された花やちょうちょたちを開いてあげます。これらのモチーフには、子どもたちの心の中にある希望や可能性の種が花となるという想いを込めています。 遊具は、bird in the nest、kivi、flower birdの三つの遊具をデザインしました。自然物をモチーフに、それぞれ子どもたちの感性や身体性に働きかける遊具であるよう、デザインに想いを込めています。1995年に「minä perhonen」の前身である「minä」を設立。ハンドドローイングを主と する手作業の図案によるテキスタイルデザインを中心に、衣服をはじめ、家具や器、店舗や宿の空間ディレクションなど、日常に寄り添うデザイン活動を行っている。デンマークのKvadrat、スウェーデンのKLIPPANなどのテキスタイルブランド、イタリアの陶磁器ブランドGINORI 1735へのデザイン提供、新聞・雑誌の挿画なども手掛ける。 bird in the nestは、鳥が巣で休んでいる様子をイメージした滑り台です。凹凸を自由なルートで登るという体験そのものが、子どもたちの自由な発想や感覚を養うと考えます。kiviは、浜辺で見つけた石の形からヒントを得ています。有機的で多様な曲面で構成した造形が子どもたちの身体性に働きかけます。flower birdは、羽ばたく鳥に乗って空を舞うような気持ちを想起させてくれる遊具です。たくさん並べて、渡り鳥が群れで飛ぶような景色をイメージしてデザインしています。 bird in the nestkiviflower bird皆川 明子どもたちの良い記憶をつくる
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