大きなぐるりで、何が起きる?
園舎設計
園舎全体が大きな螺旋になっています。玄関から廊下を回ってはじまり、中庭の螺旋遊具、そして屋上の丘へと続き、最後は螺旋状の滑り台で玄関へと戻る回遊性が園舎全体に。園舎全体を一筆書きでぐるりと回遊できるので、子どもたちはその中でじぶんだけの居場所を探したり、友だち、先生、保護者とあそびの空間を共有したり。また、年齢の異なる子ども同士が自然に交流できるように、保育室の真ん中に中庭を設置しました。園舎で過ごすうちに、子どもたちは人との距離感を学び、人間関係を構築する力が育ちます。
次第に個々の立場が尊重される中で、人と人との繋がりや人間関係の希薄が問題となっている今。乳幼児期に人間関係を築く力を自然に身につけることができることを願い設計した園舎です。